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チャン・ドンゴン「泣く男」 [韓国映画]

「泣く男」
泣く男.jpg

タイトルシークエンスでもうガッツリと心を鷲掴みにされましたよ。

「イコライザー」のデンゼル・ワシントンに勝るとも劣らないクールで寡黙な殺し屋ゴン(チャン・ドンゴン)はいつもの如くターゲットを瞬く間に秒殺。
ここまでは予定通り完璧な仕事でした。
ところが、不意に物音がした扉方向に銃弾を5発ほど撃ち込み、
その扉を開けてみたら、
そこには白いワンピの胸元から赤い鮮血が滲み出てゆっくりと倒れる少女が…。

あいたたたーやっちまったぜ。

…なんて冗談っぽくニヒルな笑みを浮かべるような殺し屋だったら
僕的にはあんまり興味ない。

無関係の少女を殺してしまった罪の意識に苛まれ、
とても正気でいられなくなるところになんだか人間味を感じますが、
でも、殺し屋が人殺しをやめたらただの無能人扱い。
組織からは最後の命令として
少女の母親であるモギョン(キム・ミニ)を葬るように命じられるんですよね。
なんとも皮肉でなんとも非情な命令ですが、
裏社会でしか生きられない殺し屋としての任務と、
たった一度のミスで命を奪ってしまった人としての罪悪感との間で葛藤する男の姿がまた人間味があって痛いほどリアル。

最初はモギョンの始末に向かうんだけど、
今なお娘を失った深い悲しみに打ちひしがれてる彼女を見て躊躇い、
組織を裏切って彼女を守ることにしますが、
それはやっぱ罪悪感?
それとも娘を奪った贖い?
どうあれ、今度は裏切り者として自らも組織から命を狙われるわけです。
何度も窮地に立たされながらも命がけでモギョンを守り抜こうとするゴンがとにかくクールでカッコいい!

あちこちで銃撃戦を繰り広げ、
全身傷だらけになりながら迎えるクライマックスで
自分が命を救った弟分とのやりとりはもう涙なくして見られなかったし、
正直まさかの結末に言葉を失いました。

「男なんだから泣くんじゃない」と言われたって、
涙に咽ぶラストにもう涙腺崩壊。

いやー、この人、本当に
「アナタガスキデス」とか言ってたチャン・ドンゴンなの?
同一人物とは思えない(笑)

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