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鉄塔武蔵野線 [日本映画]

「鉄塔武蔵野線」


僕は忘れないよ。
あの日、君と冒険したこと。

鉄塔武蔵野線.jpg


なんとも懐かしくて思わず涙があふれてきました。

少年時代には誰もがみんなちょっとした“冒険”をした経験があると思いますが、
僕にとってはせいぜい隣町に行く、そのぐらいのことだったけど、大きな冒険でした。

未知の世界に足を踏み入れるようでドキドキしたし、
これ以上遠くに行ったらもう家に帰れなくなってしまうんじゃないかという不安と恐怖がありながら、それでも日が暮れるまで歩いて行く…。
親には内緒でそんな冒険をしたことをふと思い出させてくれる作品。

大人になった今、
賢くなった分だけ冒険はしなくなるし、
リスクはできるだけ負わないように知恵を働かせるから、
こんな計画性のない冒険はしません。

それが「大人になる」ということだとしたらちょっと寂しい気分になりますが、
この作品を見ると冒険した記憶が呼び覚まされるんです。

あの頃は草も木も川も人もまわりのものすべてが大きく見えました。
大人になった今はそれらが小さく見える。
よく遊んだ公園でさえ、必死になって乗り越えた高いフェンスでさえ。

冒険に立ちはだかるあらゆる障害も今なら簡単に乗り越えられるけど、
知恵もお金も経験も何もない小学生には危ないことばかり。

小さな大冒険は自分を大きくしてくれたかもしれません。

彼ら少年二人の冒険は懐かしいだけでなく、
忘れかけていた大切なモノも思い出させてくれました。

この鉄塔はどこまで続いてるんだろう?
そんな素朴な疑問さえ持たなくなるのも大人になるということなのかな?

あの頃のように、日が暮れるまで何かを追いかけてみたい。
ふと、そんな気持ちが蘇ってきました。


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