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金城武 ターンレフト・ターンライト [香港映画]

「ターンレフト・ターンライト」

ターンレフト.jpg

引っ込み思案な無名のバイオリニストのジョン(金城武)
詩をこよなく愛する貧乏な翻訳家のイブ(ジジ・リョン)


実は二人は壁一枚隔てた隣に住んでいたが、
一度も顔を合わせたことはなく、
お互いの存在すら知らずに過ごしていた。

ある日、たまたま公園で出会った二人は意気投合して電話番号を交換するが、
そのメモは突然降り出した雨によって字が滲んでしまい、読めなくなってしまった。

連絡が取れなくなった二人は互いに心の中で「会いたい」と願いながら、
手当たり次第に電話をかけるが…という、ロマンティックな恋愛映画。

「ターンレフト・ターンライト」(原題「向左走・向右走」)というタイトルは彼は家を出るといつも右方向へ、彼女は家を出るといつも左方向へ行くという二人の性格(癖)を意味してるんですが、だから、壁一枚隔てただけの隣部屋に住んでいても、いつも反対方向に向かう二人はすぐに出会えそうでなかなか出会えないというわけです。

でも、
人生は旅のようで、いつもと違う方向に曲がってみたら、
もしかしたら違う世界が待ってるかもしれないんですよね。


そんな運命の不思議を信じたい。

だって、ジョンとイブが出会ったのは実は13年前で、
それからずっと二人は名前も知らないその人のことを心の中に秘めていたわけですが、
知らず知らずのうちにニアミスを繰り返してました。

回転ドアの出入りですれ違ったり、
橋の上と下にいたり、
電車内で背中合わせになったこともあるくらい、


ものすごく近くにいながら出会えなかった二人が、
「偶然」という名の運命的な再会を果たすんですね。

それはそれは奇跡のような再会だけど、
見えない“力”の導きによって運命の「偶然」はもたらせられるから、
平行線もいつか交わる時が来る。


ターンライト.jpg

でも、
人生は驚きで一杯。
凧の糸は急に切れるように、
せっかく再会した二人は今度は運命のイタズラに弄ばれ、
また会えなくなってしまうんですよ。

なんと皮肉なことか…。
ひたむきにただ「会いたい」と願う二人を見てるとこっちまで応援したい気分になるんですが、
運命というのはもどかしく、時に残酷で無情。

ポーランドの詩人、W・シンボルスカの「一目惚れ」より
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「突然の感情によって結ばれた…そう信じることは美しい」
「でも、気付かぬことはもっと美しい」
「知り合うまでは何もなかったように思えるが、通りや階段や廊下で気付かぬうちに二人はすれ違っていたかもしれない」
(中略)
「その頃の偶然はまだ運命ではなかった」
「偶然は二人を近付けたり遠ざけたり立ちはだかったり、笑いをこらえながら、傍らへ飛びのいたりした」

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運命ってそんなもんかな。
予告篇はすごくロマンティックな作品になってますが、これはあくまでロマコメです。


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