この作品のネタバレはこちら⇒映画中毒者の独白
「こんな女子は嫌だ」って思う自分が心の中にいた。
甘えた声でおねだりする子猫のように近づいてくる主人公のキリコ(森川葵)に「俺は簡単になびくような他の男たちとは違うから」とクールに突き放し、その手には乗らない宣言をする男(木口健太)は目も合わせようとしない。
でも、女子から嫌われる女子の上目遣いにコロッとやられちゃう男は世の中にたくさんいるわけで、この男もやっぱり…(笑)
同僚からビッチ呼ばわりされようが、平然と「可愛くて何が悪い」的な態度で切り返し、「かわいい」が女の価値だと信じて疑わないキリコが実はある男にとっては都合の良いセフレでしかなかったという件は痛烈で…しかし、残酷で皮肉なリアル。
キリコの価値観はぶち壊されたけど、やっぱキリコはキリコでかわいいままでいい。つまりはこの娘、ただ素直なんだよねー。男に媚びるような言動だけ見てたら「何様」女でしかないけど、人知れず好きな人に好かれようと努力していて、誰よりも「かわいい」であり続けたいと、ちょっと背伸びしてるんだ。
そんな心の内が垣間見えた瞬間、頭をなでなでしながら「頑張らなくていいんだよ」と抱きしめたくなる…あぁ、そんな僕もやっぱり…。
一度は突っぱねながら、結局はキリコにほだされちゃって断れなくなる男ってバカだ、どうしようもなく単純なバカだよなー。
女子に嫌われようが、男に媚びようが、君は君のままでいい。
それにしても女の本音がほんの一瞬の口の動きに現れるところは女の怖さ。
男のバカな生き物だけど、女は本能のままに強くたくましくなっていくのかな?
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