「天才スピヴェット」
これまでに見たどんな3D映画よりも効果的な3D映像はまさに飛び出す絵本って感じで、
遊び心いっぱいのユニークなギミックが超楽しかった。
でもって、ミニシアターで初めて見る3D映画でしたが、
迫力うんぬんとは別の次元で作品にのめり込んでいく新たな感覚でした。
「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督は自分の美学と世界観を3Dでこれ以上ないくらい見事に表現してますが、3D映画史上最高といっても過言ではないくらい僕は大好き♪
ある悲劇的な事故をキッカケに自分は家族から愛されていないという孤独感に見舞われるようになった10歳の少年が夜明け前に家を出て貨物列車に飛び乗り、たった一人でモンタナからワシントンDCまで大陸横断するのですが、小さな少年のとてつもなく大きな冒険にはたくましい勇気と悲壮な覚悟があって、それでいて、いかにも子供らしい不安と恐怖に苛まれたりもするから、思わず頑張れ!って応援したい気持ちになります。
思えば僕もかつて少年だった頃、ちょっと隣町に行くだけでドキドキしたもんだし、
この道の向こうには何があるんだろう?って好奇心でワクワクしたことがあったけど、
それは誰もが経験する少年からちょっぴり大人になるための通過儀礼なのかもしれないなー。
この作品は天才少年の冒険を通して本当に大切なものに気づかせてくれました。
少年はずっと涙をこらえてましたが、僕はもう途中から号泣しっぱなしでした。
「全部僕のせい」
「僕がいなくなればよかった」
という少年の言葉が苦しかった。
でも、ハートフルで心温まる作品でした。
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